セントルイス日記〜2020・21〜

セントルイスでの生活を徒然なるままに綴っていこうと思います。

入院した話③ER

さて、キチキチダーと引き離され、看護師さんに連れられて処置室に入る。

わたしが勤めていた病院とは全然違う、ER。

まるでICUのように部屋もしっかり壁とドアで区切られている。

入り口の壁以外プラスチックじゃない。

各部屋に流し台?処置台がついている。

 

とりあえず、着替えてねとベッドに置いてある患者用ウェアを指される。

こちらのウェア、出産の時も着たのだけど、割烹着みたいな感じで、背中で三箇所くらい紐結びするタイプ。

ズボンなどない。

私は膝下くらいの丈になるけど、アメリカのビッグガイたちはどうなるのかしら…

 

優しい看護師さんに、寒い?あったかいブランケットいる?って聞かれて、うん、って言ったら…

あったまってる清潔そうなブランケットくれたー!!!

めっちゃあったかい😭😍

さすが、医療はサービス業🇺🇸

 

繋がれる前にトイレに行きたいと伝える。

urgent careで静脈点滴用に残された右腕の針が痛くて邪魔で割烹着の後ろがうまく結べず、開いている。

結んでくれた🎀

ありがとーぅ❤️

 

はて、もう12時過ぎている。

車で待ってるのかしら、キチキチダー。

キチキチのごはん、どうするのかな。

ダーは先のurgent careの待ち時間でちゃっかりバーガーセットを買って食べていた🍔😂

とはいえ、着替えてバイタルのやつとか色々繋がれてしまい、もはやケータイに手が届かない。

ダー、キチキチ🐥に餌付けしてくれ。

念じるばかり。

今週忙しいはずだったダー。

仕事大丈夫かしら。ごめん。

とりあえず帰っていいからキチキチに餌付けしてくれ🐥

以前お友達から、ERで3時間待ったとか4時間待ったとか聞かされた。

こりゃ帰るの夜かな…

でも処置が終わった後のごはん、どうするんだろう。入院もあるのかな…

 

色々考えを巡らせていても、一向に処置をされる兆しがない。

 

問診で、urgent careで抗生剤打たれたのいつ?とか色々聞かれたかな?

もういつ何が聞かれたかあんまり覚えてないな。

アジア系のイケメン医師が看護師さんとやってきて、色々説明してくれる。

まず、通訳いる?日本人??と聞かれました。

こちらの病院、モニターで通訳さんをつけてくれるんです。

出産のときは通訳さんの顔まで見えてたけど、今回は音声通話のみでした。

このモニターを使い慣れているスタッフさんとと慣れてないスタッフさんの差がすごい😂

ときにかなり待ちます。

でも本当にありがたい。

普通に会話できてても、突然わからなくなることがあるので。

そんなとき、相槌でなんとなく済ませてしまったときの不安と言ったらない。

大事な話は通訳さんを頼むことにしています。

色んな国の通訳が使える模様。

さすが多民族国家!🇺🇸

日本に住む海外の方の住みづらさ、想像するだけで心が痛みます。

ベトナム語とか、タイ語とか、お薬に関する用語勉強しようかな、とかたまに思います。

 

とりあえず、耳鼻咽喉科の専門医と連絡をとって、膿を取る処置をするであろうこと、飲み込みが回復するまで様子をみることになるだろうと伝えられたと思う。

今日は飲み物しかダメだって🙅‍♀️

朝から何も食べてないけど、こんなときはおなか空かない、不思議。

 

そのあと痛み緩和のスプレー(なんとかカインって見えたけど、薬剤名まで確認できなかった)を2度くらい喉に入れてもらったりして、処置を今か今かと待ってました。

このスプレーが効くけど痛いんだよ。

スプレーされた瞬間の衝撃。

でもすごい痺れて痛み紛れる。

一回分個包装でバブルガムなのかベリーなのか味がついていました。

薬剤名気になる。

 

そして気付いたら3時をとうに過ぎている。

 

4時くらいになって、やっとさっきのイケメン医師がやってきて、今から処置するよって。

とりあえず持ってきたものが注射器と吸引器で安心する。

やっぱり吸うだけなんだね。

 

待って、トイレ行っていい?

割烹着の後ろ開いてるかも知れんが、もう恥はどこかに置いてきた。

🚺

行ってきたぜ。

いいぜ。

はじめてくれよ。

ねぇこれ終わったらどれくらいステイしないといけないの?

24hrだね。

はい、入院決定〜。

ダーに一報いれとく。今から膿とるよ。

それをみた先生、ベビーを置いて来てるんだってね、大変だね、と、ここでも世間話を忘れない。アメリカン。

 

またさっきのスプレーをかけられる。

え、これで行くの?

マジでこれで行くの?

確かに局所麻酔だけどさぁ、そんなに痺れてないよ??

結構太いじゃん針!!!

Open your mouse.

Say aaaaa〜!

 

あーーーーー

いーーたーーいーーーーー

しっかり痛いよー針ー

まだなのー?

長いねー

あーーーーー

 

終わって彼が見せてくれた注射器。

たっぷり2ccくらいは膿と血が混じったものが取れていた(表現苦手な方はごめんなさい🙇‍♀️)

喉の異物感減った。

助かった。。。

 

すかさずドレーンのノズル(というのかな?)を手渡しされ。

歯医者さんみたいにね、これで唾液を吸っといて。

吐き出したくなったらこっち使ってね。

と右手に吸引器のノズル、左手にプラスチック容器渡される。

いや、歯医者さん、やってくれるやろー!

セルフなんか?

この国ではセルフなんか??

アメリカ来て歯医者行ったことないからわからん!

歯の脇あたりでズズズーって吸ってたら、

違う違う、もっと奥の方で、ホールに近づけて吸ってね。って。

え?

ホール?

なにを指してるの?

ほーる?

穴あいたん?

穴???

ポカン。

とりあえず口開けて〜奥で〜。

そうそうそんな感じ。

言ったっきり彼はまたしばらく戻って来ませんでした。

私は30分くらい、唾液吸引器の正解を探していたと思います。

 

もう私の唾液は枯渇した。

 

そんなころに、病室が開いたら移動するからねって教えてくれました。

多分病棟の看護師さんなのかな?

その後の問診、一字一句細やかにメモって去って行かれた。

あんなにメモ取る人久々に見た。好感。

てかめっちゃ喋れるようになってる〜‼️😍

 

また別の看護師さんが後で来て、部屋番号など教えてくれる。

ダーに連絡。

棟はどこなの?っと返信あり。

知らんがな。

 

まただいぶ待って、処置室に車椅子のお迎えが来ました。

移動しながら、棟はどこなの?と一応確認する。

エレベーターが一緒になった別のスタッフさん、帽子にボタンつけて、そこにマスクの紐をつけてた。

耳が痛くならないよって。

頭いい!!

スタッフさん同士で、帽子の柄の褒め合いをしてました。

確かに2人とも可愛い帽子してる。

こういう褒め合い文化&遊び心、素敵だなと思います🇺🇸

私は2人の会話を黙ってきいてました。

 

病室は端っこの部屋で、入り口にチューリップの大きい写真がありました。

全室何かしらの写真パネルが入り口に飾ってある。

目印に分かりやすいでしょって。

すごい考えられてるんだなぁ。

ちなみにアメリカは全て個室のようです。

とても広くて、簡易シャワー🚿やトイレもついてる。

出産のときはバスタブのついたシャワーでしたが、今回はカーテンと椅子のみでした。

介助が必要な人が使うのかな。

1泊だし、タオルもなかったので使いませんでした。

 

大きな窓から広い空が見えます。

看護師さんが説明にくる頃にはもうすっかり夕方。

 

とりあえず今日は飲み物だけ。

ジュースやゼリー、ブロス(具なしスープのこと)はOKよ。

必要だったら持ってくるわ。

と言われ、急におなか空いてきた。

 

入院した話④へ続く。いつまで続くねん。